有賀神社「お磯下り」を考える講演会

10月18日(日)水戸市内で開催

~今瀬文也理事長が来賓スピーチ~
                                

水戸市内原の有賀神社を早朝発って、水戸の市街地を経由し、大洗磯前神社まで往復する「お磯下り」(磯渡御)が今年も11月11日行われるのを前に、18日、内原中央公民館で有賀神社「お磯下り」を考える会(講演会)が開かれ、今瀬理事長が来賓スピーチを行いました。

 
 「お磯下り」の起源は貞観元年(859年)の創建時にさかのぼるという神事で、同市の無形民俗文化財になっている。ご神体の大鉾を奉じての大洗までの道中では、虫切り(虫封じ)祈願に、子どもたちの健康を願う多くの参拝者を集めた。
 かつては馬車行列で、内原の米や里芋、ユズなどを沿道の物産と交換しながら喜捨を集めた。交通事情などから、昭和40年代を最後にトラックとバスによる大洗往復となり、水戸市街地では住吉町、下市に御仮屋を設置しての虫切り行事に縮小した。
 早朝6時30分に始まり、有賀神社に戻るのは夜8時ごろになるという地域の祭りとしては異例の構成で、氏子の高齢化などにより地元だけで維持していくのは年々難しくなっている。講演会には約30人が集まったが、地元・有賀地区からの参加は少なかった。
 こうしたことから、地域で同神事を研究してきた元・茨城キリスト教学園教師の松崎健一郎氏(茨城民俗学会)らが馬車による「お磯下り」復活を提唱、有賀神社「お磯下り」を考える会を立ち上げた。
 講演会は松崎氏自身が「お磯下り」の意義を『常陸国風土記』などから説き起こし、「まずは神社から数百メートルでもいいから馬で練り歩くことで地域の祭りとして再生させたい」と訴えた。
 このほか、各地で歴史民俗に基づく町おこしに取り組んでいる映像作家の篠崎隆氏、当財団の今瀬文也理事長が往年の盛況ぶりを振り返るあいさつなどを行った。

 


有賀神社「お磯下り」の意義を語る松崎氏


有賀神社「お磯下り」は
県内の浜下り祭事のなかでも特異だと語る今瀬理事長


「虫切りの神」有賀神社(水戸市有賀町)




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