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![]() 県指定文化財の観音堂 ![]() ![]() ころり三観音の参拝者で賑わう。(右は徳一坐像) |
会津巡礼の参拝客でにぎわう 1200年前は山を越え、川を渡り、歩いたのでしたが、車で高速道路を行き、2時間半ぐらいで、福島県の西会津町の真言宗室生寺派の金剛山鳥追観音如法寺に着きました。 文化財がたくさんあり、歴史の古さを物語っています。大同2年(807)に坂上田村麻呂の祈願によって、私が仁王門と観音堂とを創建したといいます。まず仁王門をくぐります。現在の建物は元文4年(1739)の再興で県指定文化財です。そして右側には阿(あ)形像、左側には吽(うん)形像が安置され、大きな草鞋が奉納されています。 ここから真直ぐ行くと県指定文化財の観音堂東口で、鳥追観音を拝み西口へ行きます。そこから出れば西方浄土へ行けます。 この観音堂の右前に不動堂があります。ここで私の像と弘法さんの像に対面しました。私もしっかりしていたようです。 本尊の聖観音立像も県指定文化財です。桧材160㌢ですが火中痕があります。平安時代の一木彫で彩色があります。また、観音堂の中に十二支の守り本尊が安置され、大日如来などが、それぞれの干支を守ります。 境内には七福神堂、地藏堂が2堂あり、子育て、水子の信仰として多くの小さな地蔵が納められています。 本尊の観音菩薩像は行基さんの作と言います。また、観音堂のひさしの天井には、左甚五郎彫刻の「隠れ三猿」があるというので探しました。 会津徳一大師五大寺巡りをはじめ、会津ころり三観音、会津三十三観音、会津六詣でなど多くの巡礼コースが設けられています。「ころり三観音」は会津美里町・中田観音、会津坂下町・立木観音との3か寺で、三毒消滅を祈ります。邪心な心、怒りの心、不平不満な心をなくせば、健康に恵まれ、長寿を全うして極楽往生出来ると言います。 私の時代の信仰とは大きく変わって、現世利益に皆、期待しています。それにしても、ころり三観音の参拝が多いのには驚きました。
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![]() 県指定文化財の聖観音立像 |
![]() 徳一創建の縁起がたどれる仁王門 |
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