徳一が歩く   波立寺(19)                                    (財)茨城県郷土文化振興財団






波立薬師堂

     天竺渡来の阿弥陀如来を安置し創建

 福島県の海通りを歩いています。6号国道を行きトンネルを越えると、右側に海が広がり、左側に薬師堂が見えました。
 私は山を中心に寺を創建したと思っていましたが、意外な所に私の足跡がありました。
珍しく臨済宗妙心寺派で、波立寺と書いて「はったち」と読み、薬師如来が本尊で、医王山といい、私が大同元年に天竺渡来の阿弥陀如来を安置し創建し、薬師如来は海中から出現したといいます。
 一般には波立薬師として有名で、福島浜街道十二薬師霊場第7番で、巡礼しているそうです。私が唱えたという「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」と唱え言葉が書かれています。
 この薬師如来は、御利益が多いのに驚くとともに、その基を築いた私は、やはり皆から慕われているのだと嬉しくなりました。
 寺博士は、その御利益を数えていました。祈祷札が家内安全・商売繁盛・海上安全・大漁満足・15歳開運出世など20もあったと驚いていました。
 東日本大震災以後、海岸の弁天岩への橋と道は遮断されています。寺博士は行ってみたかったようでしたが、波打ち際から眺めていました。ここには七福神の石像も安置されています。
 このお寺の裏から海岸は波立海岸の樹叢として福島県指定天然記念物に指定されています。大同元年(八〇六)の私は、体が幾つあったのか、寺博士が計算しています。
 この裏の山を波立山といい、薬師堂はその北麓にあるそうです。ここの樹木は、クロマツ・シイ・タブ・モチノキ・ヤブツバキなどが主で、照葉樹林で、アジサイは一〇〇〇株が咲き、見事だそうです。その季節に一度行きたいと寺博士に話しました。仁王門は文明年間(1830~)に磐城平城主が建立しました。





波立薬師堂内部




本堂内部




波立海岸
【メモ】
医王山波立寺
臨済宗妙心寺派
いわき市久之浜町田ノ網字横内72
本尊 薬師如来
福島浜街道十二薬師霊場七板
祭日 7月21・22日
縁日 毎月 15日
門前市 毎月第Ⅰ日曜日

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